アルミフレームのカット
今回は大型自立看板の製作依頼をいただき、フレームからの製作になります。
製作のご依頼をくださいました株式会社B.L style様、貴重な機会をくださり大変感謝いたします。
長尺アルミフレームのカットからの作業になりますが、チップソーで各フレームのサイズにパーツをカットしていきます。
今回はポールに50mm角用角バンドで看板を両面に取り付けになりますので、一部フレームにリブ付きフレームを使用します。
チップソーでサイズカットの作業になります。
サイズカットされた各フレームのパーツになります。
コーナーフレームの取り付け
アルミフレームを組み込んでいきますが、コーナー部分は下記の画像のような部品「コーナーフレーム」があります。
材質は樹脂になりますが、フレーム専用部品になりますのでサイズもピッタリで組み込みやすい作りになっております。
ビス止めの位置合わせも比較的安易にできます。
ポンチでビス取り付けマークをつければ後はビスを打ち込む作業で完成になります。
コーナーフレームの形状は画像のようになります。
ポンチでビス穴のマーキングをした所です。
パネルのコーナー合わせ
大型看板のフレームになりますと、サイズ通りに製作したフレームでも多少の歪みが出るため、看板パネルのコーナー部分に隙間が出てしまう場合がございます。
アルミフレームのカット誤差を極力無くし、コーナー部分の合わせ誤差の発生率を低くする作業が非常に重要になってきます。
コーナーフレームとアルミフレームのつなぎ目はピッタリになっています。
フレームの寸法とパネルの寸法誤差がほぼ無ければこのようにピッタリとコーナー部分が合います。
アルミフレームの完成
今回のアルミフレームの形状は、エッジ部分をスリムにし高級感を持たせる意味も含め、ツバ付き形状のアルミフレームを使用しています。
アルミ複合板の厚さが3mmですので、その厚さに合わせてフレームのツバ部分も3mmになっています。
パネルとツバの面がピッタリと合いますので、板面のいエッジ部分がとてもスッキリとしていて、パネルの端がフレームにかかることがありません。
フレームを多めに入れて強度を増しています。
パネルを取り付けた裏面のフレーム図になります。
カッティングシートの貼り付け
今回はインクジェット印刷の大判シートは一切使用せずに、カッティングシートのみでパネル装飾を仕上げていきます。
今回のコンセプトは「シンプルかつ高級感」。
施主様の事業内容も高級車のお取り扱いをしておりますので、このコンセプトに沿って材質を選定していきます。
まずパネルの下地部分ですが、通常のカッティングシートではどうしても表面の質感が物足りないので、価格は上りますが、3M社からラインナップされているダイノックフィルムを選定しました。
屋外看板になりますので、屋外耐候性も確保されている品番のシートを使用しました。
表面の質感は凹凸がありレザー調の高級感ある質感になります。
事業内容には通常のカッティングシートを使用しており、マットホワイトで装飾です。
社名は高級感のあるステンレスヘアラインのカッティングシートで装飾になりますが、厳密に言いますとカッティングシートではなく、Avery社のラップングシートを使用しております。
マットホワイトのカッティングシートで装飾。
社名はステンレスヘアラインのラッピングシート。
パネル看板の取り付け
今回の看板パネルは表裏の2面取り付けになるので、冒頭にも記載しましたが角バンドと呼ばれるアルミの取り付け治具でポールに取り付けていきます。
角バンドはリブ付きフレーム部分にボルトとナットで締め付け固定になります。
もう片面はポールに取り付けでは無く、ジョイントフレームと呼ばれる治具を使い先に取り付けたパネル看板のリブ付きフレーム部分にボルトとナットで締め付け固定します。
角バンド、ジョイントフレームの厚さですが、3mm程ありかなり強度はあります。
角バンドで看板パネルをポールに取り付け作業。
もう片面の看板パネルをジョイントフレームで固定。
看板パネル同士を固定しているアルミのパーツがジョイントフレームで、今回は片側2本使用しているので、左右で合計4本のジョイントフレームでがっちりと固定しています。
パネル看板の完成図
デザインから製作・施工まで一貫してパネル看板を製作させていただきました。
パネル表面の質感、高級感はやはりインクジェットの大判シートでは出せません。
カッティングシート、ラッピングシートを使い手間ひまをかけて今回の看板が完成です。