今回のご依頼は旧タイプ「1990年代」ハイエースの
サイドデカール復刻版施工になります。
年式が古い為、純正のサイドデカールが入手出来ず、
困っておられるとの事でご依頼がありました。
当店はカッティングシートが主力ですので、
今回もインクジェットシートは使用せず、
全てカッティングシートで仕上げていきます。
上記画像中央は元々貼られていたサイドデカールをトレースしたものです。
このトレース画を元にサイドデカールのデータを作成し、
カッティングプロッターでラインをカット、製作していきます。
今回使用したカッティングシートは3MのJシリーズで
カラーはメタリックシルバーを選定しました。
ラインの太さもかなり細いので、カットの際カッティングシートの蛇行や、
シートの伸び、歪み等気おつけなければいけない項目が色々とあります。
車の長さが4m以上ありましたので、施工の際は特に、
カッティングシートの伸び、ラインの歪みに細心の注意が必要です。
フロントドア部分のカッティングシートとリア部分のカッティングシートの
つなぎ部分はズレの無いようにきっちりと位置合わせを行います。
特に今回はリア部分のカッティングラインが長い為、
アプリケーションから台紙の剥がし作業の仕方によっては、
ラインの歪み、伸びが発生してしまいます。
仮止め部分もいつもより多めに固定し、
ズレの発生を極力抑えていきます。
「Limited」の部分は2色合わせになるので、
データでは上記画像のように文字部分がベタになっています。
2色合わせのシートはゴールドを使用しましたが、
文字フチ部分が下地からはみ出さないようにしっかりと位置合わせを行います。
2色合わせの場合も細いライン施工と同じで、
カッティングシートの伸び、歪みに注意し施工していきます。
テール部分もカッティングシートの終わりはしっかりと巻き込み施工を行い、
カッティングシートの剥がれを防止します。
今回のように年式が古く、純正のステッカーなど入手困難な場合でも、
カッティングシートで再現しましたッ
という施工例になります。
インクジェットで製作する事も出来たのですが、
やはり文字、絵柄のみ残るカッティングステッカーの方が
見栄えもよく高級感があります。
もちろんインクジェットで製作したシートよりも屋外耐候年数はありますし、
なんといっても経年劣化で生じる色あせが格段に少ない事に利点があります。
なんて会話をさせて頂きました。
本日は以上になります!最後までご覧下さりありがとうございました。